事故の翌翌日、Aさんには予定があった
相棒さんと別のカップルさんと桜緊縛へ出かける予定だった
4人の都合 + 桜の開花 を合わせての予定だった
でも
前々日に事故 私の親指は 全く動かない状態だった
仕事は勿論、自分の身の回りのことさえ 出来ない状態
縛りに 出かけるのだろうか・・・
やっと合わせた予定だから 行かないわけには いかないだろうなぁ・・・
私が こんな状態でも 彼は 縛れるのだろうか・・・
別に Aさんが 相棒さんを縛るのを止めても 私の親指が動くようになる訳じゃない
そんなこと 分かってる
でも・・・
外は 風も雨も ひどかった 桜が散ってしまうほど・・・
結局 すごい風雨の中 4人は出かけていって 外で緊縛してきた
風雨がすごかったから 直ぐに帰ってきたよ
Aさんは そう言った
あんな事故の直ぐ後でも 私があんな状態でも 天気があんなに悪くても
Aさんは 外で 人を縛るんだ・・・
自然相手のことだし みんなで合わせた都合だし 一人だけ行かないわけには いかないよね
私には 関係ないことだもの・・・
けど
私ががっかりしたのは
Aさんが 桜緊縛のことを 写真入りで あちこちの日記に記していたこと
楽しんでたんだ
楽しめたんだ
私が 苦しくて 悲しくて 困っていたときに・・・
これを
バチと
言うのかもしれない・・・
line
Aさんは 心配して 何度もメールをくれた
具合を聞いてくれて 謝ってくれた
謝って欲しいと 思ってはいなかった
自己責任の部分もあったから
Aさんは 解いて欲しいと言えば 直ぐに解いてくれる
現に 左手の痛みに我慢できなくて 「痛い」と言って解いてもらった
どのくらい痛いかなんてAさんには分からないのだから(予測は出来ても)
私が自分で判断しないといけない部分がある
私の無知は大きな原因だと 思う
ちゃんと伝えられなくて ごめんなさい。
そう言う私にAさんは
縛ったのは 自分だから ごめんね
と何度も謝ってくれた
ただ 私には“されたい”癖があるので “される”ことに酔ってしまって
正しい判断が出来ないことがある
逆に 正しい判断が出来るうちは つまらない
あと Aさんへの 大きな過信が間違いだったのだと 思う
何十年もこの世界にいて 何人もの人を自由にしてきた人だから
事故は とても残念だったけど
私が がっかりしたのは
事故そのものではなかった
line
あのときは 別に不倫したわけじゃぁ ない
ただちょっと 縛られて 好き放題されただけ!
ただちょっと 右手の痺れが ひかなかっただけ
ただちょっと パニックをおこして 奥さんの居る家に居るAさんに 電話した
ごめんなさい。右手の痺れが治らない。
字が書けない。お箸がもてない。ご飯が食べれない。
病院に 行こうと思うんだけど 何て言っていいのか
家の人には 何て言って良いのか・・・
昨日と 変わりない?
良くなってると 思いたいんだけど
希望じゃなくて 実際はどう?
昨日と 変わらない
病院では そのまま言った方が良い
家の人には 転んだとか
ごめんね
うん わかった ありがとう
電話をしてしまったこと
本当に申し訳なかったと思った
電話をしても 右手は全く変わらないけど
溺れていた状態だったから ワラを掴んだ感じで
すごく 落ち着いた
Aさんが 居てくれるという 安心感
病院では 遊びで縛って 痺れたと言った
何処を?と聞かれて困ったけど
全身だと 言った
薬をいただいて 様子を見ることになった
家族には 肘を壁にぶつけて 痺れたと言った
家族は とても心配して 手伝ってくれたり
総菜で我慢してもらったりした
たまたま 土、日と一応仕事は休めた
月曜からは仕事で 出来る限り 左手で頑張った
昼食は辛かった 字を書く仕事は別の日にしてもらった
少しずつ 指が動かせるようになった
親指は なかなか治らなくて 結構大変だった
髪をゴムで縛ることができないことと ブラを自分で留められないのが 一番大変だった
line
一晩(2時間くらいだけど)寝ても
痺れて動かないままの現実を目の当たりにして
半パニックの私
仕事・・・できないよね
家事・・・包丁握れないと思うし 無理
自分のこと・・・食事も出来ない、着替えも出来ない。字も書けない
だって バックから物を出すことさえ 左手だけじゃ できない
バックのふた 片手で開けて 反対の手で物を出すの
世の中って 何故こう 両手を使える人用になっているの!?
ワタシハショウガイシャ・・・・
松葉杖を使ったことがあった
そのときも 不自由がたくさんあった
けど それとは違うの
骨折は 治っていくから・・・
唯一頼れるAさんからメールの返信は無し
絶望的・・・
本当にどうして良いか分からず
とんでもないことを!
Aさんに電話をかけた
奥さんが居るの 夜勤明けに 女から電話なんて!!
夜勤が明けて 急いで 夜の高速を1時間バイクで飛ばして
3時間ほど縛って 好き放題して
休憩無く 高速をバイクで飛ばす
やっと 家で 布団に入って深い眠りにつこうとした頃
奥さんの居る同じ部屋 いえ 同じ布団に居るかもしれないAさんに
電話を
かけた
line
思ったことを そのまま書き殴りたいときと
落ち着いてから じっくり書きたいときと・・・
基本、リアルタイムで書こうと思ってはいないけど
ときどき
ふと
“今”を 表現したくなる
興奮しているときは
何だか 恥ずかしくて
落ち着いてから
冷めた目で
冷ややかに綴りたい
でも
結局 過ぎてしまうと
もう いいやって 思ってしまう
手の痺れは
今は殆ど大丈夫
前の記事を読んでくださった方 ごめんなさい。
line
line