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残念な春４　　　～どうしよう～

痛かった左手は　
縄を解いてもらって　程なく　痛みが治っていった

でも　痺れて痛さのなかった右腕は　解いてもらった後も
殆ど感覚が変わらず　痺れたままだった
痺れなんて　解いてもらえば　直ぐ治る
今までは　そうだった
それなのに　解いてもらってずいぶん経っても　変わらない

痺れてる？

右腕をずっとさすっている私をＡさんが心配する

うん

大分時間が経ったけど　まだ痺れてる？

うん

そのうち　治ると思っていた
けど　服が着れない
ブラのホック　普通後ろでも留められる
だけど　前に回しても留めることができない
おかしい　
けど　今に治るだろう　
そう　思っていた


現実を見たのはＡさんと別れた後だった
タクシーに乗って　おつりをお財布から出せない
左手でなんとか乗り切った

ホテルのロビーで
嫌な予感がした
まさか　住所や名前を書けなんて・・・
住所とお名前だけでけっこうです
ペンは握っても　動かすことが出来ない
上下は肩を動かして何とかしても
左右は全く動かない
結局　左手を添えて　左手で右手を動かす
部屋に入っても　右手は動くようにはならない
怖くてたまらない
このまま動かなかったら・・・・
そんなことない　明日になったら良くなる！
そんな　根拠のない望みだけをいだいて布団に入った


2時間ほどして　目が覚めた
右腕は　変わっていなかった
絶望的だった
でもきっと　昨日よりは良くなっているんだよ
またもや　根拠のない望みだけで　朝食のバイキングに行く
ここでも　嫌な予感は　的中してしまった
左手でトレーを持つと、右手では殆ど何もとることができない
仕方なく　トレーをテーブルのあいたところに置いて
左手で何とか入れてみる
でも　やっとの思いでとった物を
口に入れることが出来ない
左手でものを食べた事なんてなかったんだもの
結局　殆ど食べることは出来なかった

もう　どうして良いか分からず
思わずＡさんにメール
勿論、左手で
当然　返信はない




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残念な春３　　　～久しぶり～


いつもは（前に縛られたとき）
触れられないように逃げているのを
無理に縛られるので
右手首に縄が入ってしまい
直ぐに痛くなってしまうから
あの日は　手首を少し動かして　痛くならないようにした
それが
間違いの元だった

右手が痛くならないのが　すごく楽だった
この頃はオフ会でも逃げているので　拘束されるくらいだった
二人で会うことは　1年以上断ってきた
だから　この日は　ここぞとばかり
好き放題やっていたのだと思う
久しぶりの好き放題に　私も少し　酔っていたのかもしれない

ふと　いつもは　あまり痛くない左手の痛さに音を上げて
ほどいてもらう
涙と鼻水がＡさんの服を汚す

一息ついて
今度は脱がされて・・・
いつものように拘束されて　また　好き放題にされる

やっと解かれて　服を着に行く
そろそろお店もお開きの時間

と　腕のしびれが　治らない




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残念な春２　　　～狂った歯車～

　
その3日を空けるために

それまで　必死に仕事をしてきていた

だから　お逢いできないのは　すご～く残念だけど
主のお身体を思えばそんなの　何ともない

私を　あんなにも苦しめたのは
主が　私とのお話を　お忘れになっていたこと・・・


殆ど眠れない夜だったのに
朝になっても　布団からは出られなかった
金曜に　なって欲しくなかった
起きていかない私を　家族が心配した



やっと起きて　私がしたのは　Ａさんにメールしたこと

今夜は　お忙しいですか？　浜松のバーに行ってみたい

バーの金曜は縄の日だと聞いていた　行ってみたいと思っていたけど
20時開店の29時閉店では　終電を考えたら　日帰りは無理
じゃぁ　行けないじゃん　と　思っていた
いつも　遊びに誘ってくれるＡさんだけど　パートナーも居るから
遊びはいつも　お断りしていた

今夜は夜勤です

そりゃぁそうだよね　行きたい当日にメールしたって無理に決まってる！

残念○○○に行きたかった

夜勤は24時に終わるからその後で良ければご一緒しませんか？

その後、それでは申し訳ないとお断りしたけど　どうしてもと誘っていただいて

一緒に行くことになった


私は早く浜松に着き　先にお店に入っていた
25時過ぎにＡさんが到着し　早速縄をかけられる
主以外の人に触れられるのは　いつもは嫌々なのだけど
夜勤仕事の後、1時間も高速をバイクで飛ばして来てくれたのと
本当に久しぶりだったこともあって
あの日は　素直に縛られた



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残念な春　１　　～はじまり～

新年から年度末まで

主も私も相変わらず多忙だった

でも、私の方は　大きな山を乗り越えれば

何とか時間が作れそうだった

必死に仕事をした

何とか　時間をつくりたかった


そして　頑張った甲斐あって

週末　時間を取ることが可能になった

1泊なら　お泊まりも出来るかもしれない！！

主は　相変わらず忙しかったから

直ぐには言えず　その週の始めになって

相変わらずお忙しそうだけど　お伝えした

金　土　日は、時間がとれそうです。

土日は予定があるから金曜かな

はぁ？こんなに（仕事で）お忙しいのに！！土日にご予定があるの！？

始めは意味不明！→怒り→悲しみ

では、（ずっとお休みをとっていらっしゃらないから）、金曜は　ゆっくりしていただきたい

そんな　私の想いは無視で（それは　全く　嫌ではなかったのだけど）

金曜は　何時から　何時まで可能？

そう　メールが届く

平日は　いつもは終電で帰らないと行けないから22時には駅に着かないと行けない
けど　少しでも主の時間に合わせたかったから
終電は気にしなくてもいいようにホテルをとることも
考えていた

金曜はお休みをとったので朝からずっと可能です。でも、次の日にご予定がおありですから、やすんでいただきたい。

検討するね


お逢いしたい　けど　休んでもいただきたい
どちらを優先させたいのかと言えば
勿論　主のお身体とお気持ち


でも　そんな私の葛藤は
何の意味もなかった



主は　やはりお忙しく
逢瀬のお話は　もう　出てこなかった



いいの　お逢いできないのは
私が望んだことだもの
主は　主のお身体を思う私の気持ちを　優先してくださったのかもしれない
けど

あの時は
それは　納得できなかった
検討結果を
伝えていただけなかった

逢えないってお返事でもいいの
お返事が欲しかった

お返事がなかったって事は
お忘れになっていたって事でしょ

催促してしまう感じにはしたくなかったから
私からは金曜のご予定を聞けなかった

メールは毎日しているの
1日に3往復くらい
でも　逢瀬の話はおくびにも出ない

前日になっても　お話がない

その夜は

眠れなかった



今思えば
こんなことになるのだったら
お聞きすれば良かったのだと　思う

素直ではなかった事への　バチ　なのかもしれない・・・


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桜の季節

世はまさに桜の季節

この辺りも　主のお住まいの辺りも

満開を越え花びらが舞う

いちおー土日がお休みの主と私

でも　土曜に販促キャンペーンでショップに行かれるとか

えっ！　主が営業！！　似合わない（笑）

でも　ショップにいらっしゃるのなら　私も行きたいなぁ・・・


○○様と一緒に桜を見に行きたかった

そう　メールすると

そうだねぇ。俺はお前の身体が見たいけどね。

そう　返信される

嬉しくて　　嬉しくて　

それなのに　

見苦しい物を　○○様にお見せするのは　申し訳なくて・・・

あ～　ちゃんと体型を戻さないと！！　本気で思った

と　言いながらも

夜には　バスルームでの写メを　送らせていただいた。


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名前

主とのメールに

主語があまり出てこない

ときどき　私のメールには

○○様と打たせていただくことがある

でも

主からのメールには

殆ど主語はない


そんな中　私を指されて　“お前”と

仰ることがある

それは　それで　けっこうもぇ～となるのだけど

“名前”を示されると　やっぱり

顔がにやけてしまう

そして　心の中で　何度も　その言葉を繰り返す
　
○○○のようなベテランでも・・・

主様　ベテランは　余分でございます！


主にお会いして　3年目の春

私はまだ　主に　恋してる


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tomo196

Author:tomo196
大好きで　大切な　主とのことを
綴っておきたい

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