主を想う1 子供の頃
犬を飼ったことがある
犬は大好きだったけど
世話は結局母になると 母が言うのもあって
なかなか飼えないでいた
中学生になったころ
父が知人から譲ってもらった柴犬の雌
マジで可愛くて 良く可愛がった
餌やりも 散歩も 殆ど私がした
雨の日だって 風の日だって 寒い日だって 散歩に行ったのは私
なのに
彼女は 私でなくて 父の言うことをよく聞いた
今思えば 私とは 遊び仲間で 父の家来のようだった
犬は 自分で 主人を決めるのだと
そう 知ったのは
私が 大人になってから
就職して間もなく私は嫁に行き
彼女の世話は誰がするのかと 少し 心配になった
数年後 父が他界した
それから少しして 老犬になっていた彼女は 居なくなってしまった
ずいぶん探したけれど 見つからなかった
若くて力のあった頃は 家を出ることなんて 一度もなかったのに
犬は大好きだったけど
世話は結局母になると 母が言うのもあって
なかなか飼えないでいた
中学生になったころ
父が知人から譲ってもらった柴犬の雌
マジで可愛くて 良く可愛がった
餌やりも 散歩も 殆ど私がした
雨の日だって 風の日だって 寒い日だって 散歩に行ったのは私
なのに
彼女は 私でなくて 父の言うことをよく聞いた
今思えば 私とは 遊び仲間で 父の家来のようだった
犬は 自分で 主人を決めるのだと
そう 知ったのは
私が 大人になってから
就職して間もなく私は嫁に行き
彼女の世話は誰がするのかと 少し 心配になった
数年後 父が他界した
それから少しして 老犬になっていた彼女は 居なくなってしまった
ずいぶん探したけれど 見つからなかった
若くて力のあった頃は 家を出ることなんて 一度もなかったのに